タロットカード『死神』の意味を解説！正位置・逆位置・悩み別の解釈まとめ
『死神（DEATH）』は、大アルカナの13番目にあたるタロットカード。
鎧を身にまとったガイコツが、白馬にまたがって黒い旗をかかげています。
カード名や絵柄から、つい不吉でおそろしい印象を抱いてしまう死神。
ですが実際は、「死と再生」や「終わりとはじまり」を意味しているんです。
死神は、これからやってくる新たな転機を教えてくれるカードなんですよ。
この記事では、『死神』の数字や絵柄があらわす基本的な意味を解説！
また正位置・逆位置はもちろん、悩み別の解釈もまとめてご紹介します。
死神のメッセージを受け取り損ねないためにも、ぜひご一読してくださいね。
タロットカード『死神』基本情報
タロットナンバー13番
死神のタロットナンバーは13番。大アルカナの13番目にあたるカードです。
13は、完全を意味する12に、はじまりを意味する1をプラスした数字。
ひとつの物事が終わり、新しいスタートを切ることをあらわしています。
一方で13は、西洋では不吉な数字としても有名です。
キリストを裏切ったユダは、13番目の弟子。
さらに最後の晩餐では、13番目の席についたといわれています。
ただ、死神のカードが意味しているのは、終わりとはじまり。
前者の「12＋1＝13」の意味を優先した方が、自然に解釈できますね。
絵柄（シンボル）
| 絵柄（シンボル） | 意味・解釈 |
|---|---|
| ガイコツ | 死、終わり |
| 黒い鎧 | 受動性、闇、陰性、マイナス面 |
| 白馬 | スタート、再生、能動性、プラス面、無 |
| 黒い旗（バラの模様） | 生と死の神秘、死と再生、二元性、（生命力、未完成） |
| 目をそむける女性 | 現実（死や終わり）を受け入れられない |
| 傍らの子ども | すべてを受け入れる |
| 手をあわせる司祭 | 情熱、希望、繁栄 |
| 倒れている男性 | 平等な死、平等な終わり |
| 足元のホルン | 魂を導くもの、はじまり、再生 |
| 遠くにある2本の柱 | 二元性、終わりとはじまり、破壊と再生、生と死、闇と光、死者の国の出入口 |
| 太陽 | 生命、再生、スタート、終わりとはじまり |
| 背景の川 | 変化、誕生、新しい生命 |
| 川にうかぶ船 | 過去から未来へ |
死神に描かれているガイコツは、死や終わりの象徴。
身にまとう黒い鎧は、受動性やネガティブな感情をあらわします。
対してまたがっている白馬は、再生や能動性、ポジティブな感情を意味。
ガイコツと白馬は、まさに死を受け入れて生まれ変わるイメージなんですよ。
あわせて、ガイコツが手にもっているのは、白いバラが描かれた黒い旗。
相反する要素をもつ色や絵柄からも、終わりと再生の意味が読み取れますね。
また、ガイコツのまわりにいる人々は、さまざまな反応をしめしています。
- 現実を受け入れられず、目をそむけている女性
- すべてを受け入れて、しっかりとガイコツをみつめる子ども
- 命乞いなのか祈りなのか、ガイコツに手をあわせる司祭
これらは、死や終わりに対する人間の反応を、そのまま表現しているんです。
ただ、司祭が身に着けている衣服は、希望や繁栄を意味する黄色。
情熱的な赤い涙からは、終わりの先にある再生を感じられるでしょう。
また倒れている男性は、すぐそばに王冠があることから権力者だとわかります。
権力や立場に関係なく、死や終わりは平等にやってくると暗示しているんです。
一方で、足元にあるホルンは、はじまりや再生のモチーフ。
死んでいる男性に対して、未来への可能性を示唆しています。
遠くに見える2本の柱や太陽も同じように、生と死や再生を意味。
さらに背景の川や船からも、過去から未来へと変化する解釈が読み取れます。
死神のカードは、さまざまなモチーフで終わりとはじまりを表現しているんですね。
タロットカード『死神』正位置・逆位置における意味
死神の正位置
- ■正位置のキーワード一覧
終わりとはじまり・死と再生・破壊と創造・区切り・変化・変遷・変容・変化・移り変わり・転機・分岐点・終わり・避けられない終焉・新たなはじまり・新たな可能性・方向転換・切り捨てる・なくなる・白黒ハッキリする・予期せぬ激動・損失・放棄・離婚・破産・病気・断捨離
死神の正位置は、避けられない終わりと新たなはじまりを意味しています。
肉体的な死ではなく、環境や人間関係、精神などの変化をあらわすんですね。
やってくるのは、自分の意志やコントロールの及ばない運命的な終わり。
ひとつの区切りをつけることで、次のステップへすすんでいくイメージです。
失うことで新しい可能性が手に入るので、決してネガティブな意味ではないですよ。
また死神は、正位置より逆位置に救いを見出しやすい珍しいカード。
他のカードとすこし違うので、位置ごとの意味をきちんと把握しておきましょう。
死神の逆位置
- ■逆位置のキーワード一覧
停滞・執着・固執・依存・堂々巡り・繰り返し・中止・延期・リスタート・怠惰・無気力・変化しない状況・遅い変化・困難な変容・困難な変化・変化に抵抗する・断ち切れない・メリハリがない・勇気がない
死神の逆位置は、区切りがつかず、物事をズルズルと続けているイメージ。
停滞している原因は、終わりを受け入れられないあなた自身にあります。
過去に執着や依存していたり、断ち切る気力に欠けていたり…。
こんな状態のため、中途半端なまま身動きがとれなくなっているんです。
新たなステージにすすむためにも、変化を受け入れる準備を整えるべき。
現実から目をそむけず、自分の気持ちや問題に向きあって整理しましょう。
一方、完全な終わりをむかえないぶん、救いがあるとする解釈もありますよ。
タロットカード『死神』悩み別の意味を解説
恋愛
正位置：幸運度★★☆☆☆
恋愛運を占って死神の正位置が出た場合、関係のリセットを暗示しています。
現在の恋に終わりが訪れて、新たな出会いが巡ってくるかもしれません。
痛みは伴いますが、区切りをつけることで幸運を引き寄せられるでしょう。
フリーの人は、いまの時期に出会う異性とはご縁が生まれません。
気になる人があらわれても、障害や問題にぶつかってしまいそうです。
あまり期待せず、未来の恋愛に向けて自分を磨く期間だと考えてくださいね。
片思い中の人は、いまの相手と両想いになるのは難しいでしょう。
相手を振り向かせようと頑張ると、より一層距離が生じてしまいます。
引き際が肝心だと考えて、いったん気持ちを切り替えた方が賢明。
時間がたっても諦められないなら、そのときに再度行動するのが◎です。
交際中の人は、ふたりの関係に見切りをつけるべき。
もしかしたら、あなたと彼はすでに冷え切った状態かもしれません。
ムリに一緒にいると、幸運が逃げてしまう可能性もありますね。
一度距離を置いて、彼との関係について冷静に考えるのがよいでしょう。
逆位置：幸運度★★☆☆☆
死神の逆位置が意味するのは、停滞や無気力、中途半端など。
恋愛では、曖昧な関係やモヤモヤした状態が続くことを暗示しています。
あなた自身に迷いがあったり、タイミングがあわなかったり…。
こんな状態のため、なかなか決断できず、前にすすめないんですね。
一方で、復活の意味もあるため、復縁においては吉兆です。
状況が好転して、諦めていた恋愛が進展するかもしれません。
フリーの場合は、意外な場所で異性との出会いがありそう。
雰囲気に流されず、信頼できる相手かどうかきちんと見極めましょう。
また片思い中の人は、しばらく関係の進展は見込めません。
関係は悪くないですが、彼があなたに対して本気なのかわからない状態。
可能性がないと感じながらも、なかなか気持ちを断ち切れないようです。
ただ、覚悟を決めて次にすすめば、よりよい恋愛に恵まれるかもしれません。
現在交際中の人も、恋人との関係性を見極める時期。
別れる勇気が出なくて、ズルズルとお付き合いを続けていませんか？
まずは、恋人と現在の関係や気持ちについて、正直に話しあいましょう。
お互いについて知ることで、白黒ハッキリさせる決心がつきそうですよ。
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仕事
正位置：幸運度★★☆☆☆
死神の正位置が出たなら、仕事においてひとつの節目をむかえます。
プロジェクトの終了や異動、転勤など…。
あなたの努力が実を結ばないまま、変化を余儀なくされそうです。
また、周囲の態度が悪くなったり、評価が下がったりするかもしれません。
最悪の場合、リストラや倒産など、失業してしまう危険性もあります。
強制的に選択を迫られますが、いまこそ冷静に対処すべきとき。
現実を受け止めて、自分にとって最善だと感じる方向へすすみましょう。
死神のカードが意味しているのは、終わりと再生。
辛い選択の先には、明るい未来が待っているはずですよ。
逆位置：幸運度★★☆☆☆
死神の逆位置は、仕事が行き詰まる可能性を暗示しています。
利益につながらない、もしくは必要ない仕事をズルズル続けてしまいそう。
あなた自身、会社に疑問を抱きつつも、切り替える勇気をもてないでしょう。
一からやりなおすつもりで、仕事の内容や手順自体を変えてみるのが吉です。
過去の悪い習慣を断ち切ることで、新たな側面がみえてくるかもしれません。
また、現状を打破するための方法を考えて、行動することも大切。
コツコツ実践を繰り返せば、徐々に努力が形になってあらわれます。
単なる停滞期ではなく、新しい自分に生まれ変わるチャンスだと捉えましょう。
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金運
正位置：幸運度★☆☆☆☆
金運を占って死神の正位置が出たなら、運気はかなり悪いといえるでしょう。
収入が減って貯金を食いつぶしたり、そもそも収入自体がなくなったり…。
必要不可欠なお金さえ確保できず、危機的状況に陥ってしまうかもしれません。
お金に関する悪い流れを断ち切り、対策を講じることが大切です。
まずは、支出の内訳を把握して、きちんと財政を管理しましょう。
娯楽費や交際費だけなく、生活費などの基礎から見なおすのがよいですね。
また場合によっては、仕事自体を変えた方がよい可能性もあります。
環境を変えるためにお金を使えば、運気もすこしずつ改善に向かうでしょう。
逆位置：幸運度★★★☆☆
死神の逆位置は、お金に関して思いがけない幸運が舞い込んでくる予兆。
会社の業績が上がって、臨時ボーナスが支給されたり…。
忘れていた現金が、ふとした瞬間に見つかったり…。
こんな風に、予想していなかった臨時収入が入ってきそうです。
ただ、金運自体は横ばいのため、ムダ遣いは厳禁。
きちんとお金を管理して、必要なものだけ購入しましょう。
経済観念を見なおして慎重にお金を使えば、運気が上昇していきます。
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タロットカード『死神』が出たなら過去と決別して新たな自分を手に入れて
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
タロットカード『死神』の基本的な意味や、位置・悩み別の解釈を紹介しました。
死神は、終わりとはじまりを意味するカード。
対人関係や環境、精神性の変化や入れ替えをあらわしています。
人間とは、本能的に変化をおそれる生き物です。
恐怖や不安にさいなまれて、つい立ち止まってしまうかもしれません。
ですが、終わりの先には必ずはじまりがあります。
いまこそ、過去と決別して、新たな自分を手に入れるとき。
あるがままの現実を受け入れて、自分を信じて前進してください。
あなたが歩く道の先には、次のステージが必ず用意されていますよ。
カード名や絵柄のイメージとは、すこし違う意味をもっている死神。
意味を把握していないと、最初はリーディングに戸惑うかもしれません。
占いの精度を上げるなら、タロットカードの意味・解釈の勉強は不可欠です。
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